「ウィッシュルーム 天使の記憶」感想
2007年に任天堂DSで発売されたソフトです。学生時代に「面白いよ~」と評判は聞きつつプレイしていなかったのですが、今回ソフトを借りることができたのでプレイしてみました。
あらすじ
舞台は1979年のロサンゼルス。元刑事で現在はセールスマンのカイルは失踪した元同僚ブラッドリーを捜していた。年の瀬の迫った12月28日、カイルが仕事の依頼で訪れたのは、荒野の中の道沿いに建つ一軒の寂れたホテル。カイルが泊まろうとしたその部屋は願いがかなう部屋と噂される部屋だった。
システム
全10章。各章(作中時間1時間)で主人公が他の宿泊客の謎や問題を解決していく中で、ブラッドリー失踪の真実に近づいていくというストーリー。
基本的な流れはホテルをうろつき、他の客の話を聞き、部屋を探してアイテムをゲットしつつ、進めていくというアドベンチャーゲームの基本的な形。舞台はホテルのみなので、ややお使い感を感じる場面もありました。次にどこに行けばいいのか分からない時もあったので人によっては詰まってしまうかもしれません。
DSを閉じるとストーリーが進むといったような機能がいくつかあり、新鮮でした。
感想
ストーリーにはあっと驚くようなどんでん返し等はありませんが、よく出来ています。最初はまるでバラバラの登場人物たちには実は共通項があり...と群像劇を読むような感じに近いと思います。私は楽しく読み進めることができました。読み終わった後にはすっきりとした苦さが残ります。
文章を読み進めるのが好きな方、レトロな渋い雰囲気が好きな方は本作を楽しめると思います。
DSの機能を使った謎解きはありますが複雑ではないのでプレイしやすく、まるで鉛筆画のようなイラストと表情豊かなキャラクター達のおかげで暖かい雰囲気を感じることのできるゲームでした。
続編の「ラストウィンドウ」もとても良いらしいので、いつかプレイしてみたいと思いました。