10年ぶりに再プレイしてみた『パルフェ 〜Chocolat second brew〜』感想 ~共通・由飛・玲愛~
2005年に発売された『パルフェ ~ショコラ second brew~』。
15年以上前の作品ですが、丸戸史明さんの名作の1つです。
変わらず魅力的なキャラクター達、雰囲気が好きだな~と思います。
丸戸さんの作品は『Ripple 〜ブルーシールへようこそっ〜』以外はプレイしています。
どの作品もそれぞれの良さがありますが、パルフェは最後のどんでん返しと「つまんない恋」のメッセージ性がとても良いですね
同じ戯画の「ショコラ」のsecond brew(二番煎じ)となってますが、単体で楽しめます。
このサブタイトルは続編以外にも意味が掛かってて上手いなあと思います。
以下はストーリー感想
玲愛→由飛→かすり→明日香→恵麻→里伽子の順番でプレイしていきます。
【共通】
パルフェだぁ(泣)と最初から懐かしさでいっぱいに。
全部知ってると、序盤って凄い伏線だらけだなと思います。
小気味いいキャラ同士の掛け合いも面白くてサクサク進みつつ、
里伽子の番がくると、伏線の嵐に「わ~~!!」と悶えながら読み進め、
恵麻さんの番がくると、2人が積み重ねてきた「姉弟の歴史」に切なくなり、
他キャラのピュアな感じで癒される。良い塩梅だと思いました。
【玲愛】
「恋なんて、つまんないことやっている場合じゃない」
キュリオの優秀なフロアチーフにて参謀。
玲愛ちゃんはツンデレで有名ですがツンデレのテンプレ感はない。
作中でも言われているように、真面目だからこそ誰よりも自分に厳しいからこそ、序盤は店長として隙の多い仁に強く当たってしまってたのだと思います。
誰よりも自分に1番厳しい玲愛だからこそ『妬ましい』のセリフは心に来ました。
玲愛は努力を重ねて結果を出す子だと思います。でも絶対に努力では超えられない線ってものがある。
子どもって理想の自分を思い描くじゃないですか。でも玲愛は幼いころから由飛の存在があって、比べられていたと思うと、好きだけど…という言葉が響いてきます。
2人の恋愛はお互いの店舗責任者かつお隣さんとして交流を深めつつ、惹かれあっていき、玲愛の告白で付き合うという王道な感じ。
なぜ玲愛がやきもち焼くのか、分からない鈍感な仁にすごく腹がたちました(笑)
玲愛がキスしなければ、交際までいかなかったんだろうなー、本当に。
個別ルートでは玲愛のキュリオ本店移籍に伴う遠距離恋愛問題が浮上。
真面目な玲愛が思い悩む姿に本音でぶつかっていく仁はかっこいいなと思いました。
でも最初に里伽子に相談するなよ...とは思いました。
【由飛】
「つまんない恋、始まる」
記憶では空気読めない可愛い子だったのが、
再プレイでは由飛ちゃん天真爛漫すぎで可愛いになってた。
序盤の仁は由飛ちゃんの明るさに間違いなく救われてる。ファミーユの運命の女神。
2人のクリスマスは「好き」が分からない由飛と告白からのトラウマ刺激されまくりな仁のすれ違い劇からスタート。
「ごめん…考えたこともなかった」は私が仁でも逃げ出す。
仁のこと好きだけど恋愛目線で見てなかったってのは由飛らしいなぁと思います。
音大の学科試験に向けてファミーユ総出で応援するのは、丸戸さんのシナリオではよく見る展開。
一人と仁、由飛と玲愛の対比がやっぱり印象的でした。仁と玲愛は似たモノ同士だから、仁は玲愛の由飛への想いがよく分かってるなと思います。
仁にとってはファミーユ再建がそうであるように、玲愛がエオリアンハープを弾く場面はパルフェらしい「優しく世界」を体現していてほっこりしました。